MAISON DE BALLET Minami-Aoyamaのブログ

MAISON DE BALLET Minami-Aoyama (メゾン・ドゥ・バレエ南青山) の事務局より、日々のスタジオ情報をお届けします♪

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☆ World Ballet Day!/「ヴァリエーション」を踊るということ♪

皆様こんばんは!MAISON DE BALLET Minami-Aoyama(メゾン・ドゥ・バレエ南青山)事務局です。

突然ですが、本日夕刻のクラスにお越しの皆様より、写真のような「カードケース」の配布を開始いたしました♪

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従来、会員証とプリペイドカード、レシート等をお返しの際には毎回クリップ止めしてお渡ししていましたが、クリップが邪魔になったり、バラバラになりやすかったりといった問題があったため、同様のケースに入れて来られていた会員様の真似をさせていただいて、導入に至りました。

今後、ご来館いただいた方から順次お渡しし、配布は原則お一人1回のみとさせていただきます。その後再度ご希望の場合は1枚50円で販売いたしますので、受付にてお申し付けくださいませ。

さて、本日10/1は「ワールド・バレエ・デー」という企画が行われているのをご存知でしたか?

世界的な5つのバレエ・カンパニーが、4時間ずつの時間差で各地からネットで、クラス・レッスン、リハーサルやインタビューの模様をライブ中継をするという画期的な試みで、下記のスケジュール(括弧内は英国時間)となっております。
「オーストラリア・バレエ(オーストラリア)」(午前4時)
「ボリショイ・バレエ(ロシア)」(午前8時)
「ロイヤル・バレエ(イギリス)」(正午)
「ナショナル・バレエ・オブ・カナダ(カナダ)」(午後4時)
「サンフランシスコ・バレエ(アメリカ)」(午後8時)

現在サマータイムの英国時間と日本時間の差は8時間ですので、ただいまロイヤル・バレエの真っ最中、カナダとサンフランシスコの中継はこれからでも間に合いますね!!

こうしたプロの稽古風景を見ていると、「自分の踊りは何と未熟で別物なんだろう…」と凹んでしまうこともあるかもしれませんが、バレエは世界共通語。レベルは違えど、どんなダンサーも例外なく、同じようなお稽古を重ねています。それって何か、素敵なことですよね!

メゾンにおいても、日々のクラス・レッスンの先に「作品を踊る」という目標があり、その楽しさを知っていただきたいという思いから、毎週のレギュラー・クラスのなかで定期的に「ヴァリエーション」クラスを設けております。

「ヴァリエーション」とは、先日のブログ記事(http://mbma.hateblo.jp/entry/2014/09/25/194243)でご紹介した「バレエ用語辞典」によりますと、
バリアシオン(VARIATION)…「変化」の意。音楽用語の「変奏曲」からバレエ用語に転用され、一人の踊りの意味に用いられている

と定義されています。舞台の演目のなかでも、選ばれたソリストだけが踊ることを許される「ソロ」の踊りの意味ですので、これを踊らせてもらえるということは、「地道な稽古を積んできた努力の証」で、とても名誉なことであると同時に、広い舞台で自分の踊りにだけ注目が集まるのですから、テクニック的に確実に踊るのはもちろんのこと、お客様を飽きさせないよう、舞台を広く使ったり、役どころに即した演技したりということへの「責任」が生じます

そのため、「ヴァリエーション」を踊る機会に恵まれたダンサーは、振りを覚え作品を解釈し、その後本番まで練習に練習を重ねるのです。

最初のうちは音に身体の動きがついていけないこともあるでしょう。また技術的に完全にこなせない振りがあるかもしれません。それらができても、「間」を上手く繋げないとか表情を上手く出せないなど、課題は尽きないことでしょう。

作品の曲がかかっている1分か2分の間、すべての一瞬一瞬、決して素の自分に戻ることなく、過不足なく演技をし役どころに命を吹き込まなければなりません。音と踊りと、役の解釈が完全に身体に入って初めて、それらが現実のものとなります。

ヴァリエーションを踊るということは、それだけ大変な仕事です。

オープン・クラスでは、例えば1日の数時間で振り写しから一通りの完成を目指すといったヴァリエーションの集中講座もよくありますね。メゾンでも過去に何度か、そうした特別クラスを行い、皆様楽しんで、そしてよく踊りこなしていらっしゃいました。

体験する喜びを知ったら、次は「踊り込み、完成形を目指し」たくなりませんか?

毎週の「ヴァリエーションクラス」では、1つの演目について、だいたい6回程度のクラスを費やしてしっかりと踊り込んでいきます

クラスは週に2回、
・「ショート・ヴァリエーション(60分)」 毎週金曜日 15:30-16:30(担当 竹下陽子先生)
・「ヴァリエーション(90分)」 毎週土曜日 18:00-19:30 (担当:吉岡まな美先生)

で、それぞれの違いは、「ショート・ヴァリエーション」クラスは60分間と時間が短く、バー・レッスンを行わずに作品の練習から入ります(そのため、一つ手前のクラス・レッスンをお受けいただくか、ご自身でクラス前に十分なウォームアップを行っていただく必要がございます)。「ヴァリエーション」クラスは90分間ですので、30~40分をかけてフルのバー・レッスンを行ってから作品を練習します。したがいまして、作品を練習する時間にはどちらもあまり変わりありません

いずれのクラスも、トウシューズでもバレエシューズでも参加することができ、なかには、数回目まではバレエシューズで、途中からトウシューズに挑戦される方もいらっしゃいます。また、6回全部に出ることができなくても、1回~数回のみ単発で受講される方もいらっしゃいますが、当然ながら回を重ねることにより、作品の解釈も深まり、動きも上達を望めます。

そして、新しい月に変わる今週、丁度、「ショート・ヴァリエーション」クラス「ヴァリエーション」クラス」も第1回目を迎えます!

「ショート・ヴァリエーション」クラスの新しいテーマは、「パキータ」より女性の第4ヴァリエーション(と、多くの場合言われているもの)です。カッコ書きの理由は、「パキータ」という作品の成り立ちが、色々なところから踊りを持ち寄られて出来ているため、一口に女性ヴァリエーションといっても数が多く、厳密にはどの曲がいくつめの踊り、と定義されていないからなのですが、ここでは第4ヴァリエーション、で統一いたします。

この第4ヴァリエーションは、起源をバレエ・リュスに辿る、「ニコライ・チェレプニン」という作曲家の「アルミード(または、アルミーダ)の館(Le Pavillon d'Armide)」というバレエ曲のなかの1曲が用いられており、甘美で妖艶、エキゾチックな曲調が特徴的です。それもそのはず、アルミードとは、「魅惑の女性」をいう意味だそうですよ。

序盤に何度も入っている「タン・ドゥ・ポアソン」が特徴的ですね。「ポアソン」は「魚」の意味で、魚がピチピチと跳ねるように、小さいアチチュードを後ろで素早く取り替えるステップです。これは綺麗に見せるのがとても難しいパなので、練習のし甲斐があります!

そして、土曜日の「ヴァリエーション」クラスの新しいテーマは、前回に引き続き「白鳥の湖」の「パ・ド・トロワ」より、第3ヴァリエーションとなります。先週まで行ってきましたのが第1ヴァリエーションで、グラン・パ・ド・トロワですと間に男性の第2ヴァリエーションが入り、そしてこの女性の第3ヴァリエーションが踊られてコーダにつながります。

第1はジャンプの多いヴァリエーションでしたが、こちらはパドブレや細かいポアントワークが多い軽やかなステップが特徴的です(5:30あたりから)。

当スタジオWebサイト(http://mbma.jp/)にも引用した上記映像は、いずれも、曲や場面の雰囲気をつかんでいただくための参考ですので、実際のクラスの振付けとは異なる場合があり、また、クラスのレベル感に応じても多少振りを工夫していただける場合があることをご了承ください。

世界中のダンサーと同じ曲を踊る喜び、ご一緒に体感しませんか?


MBMA事務局(スタジオWebサイト:http://mbma.jp/)