MAISON DE BALLET Minami-Aoyamaのブログ

MAISON DE BALLET Minami-Aoyama (メゾン・ドゥ・バレエ南青山) の事務局より、日々のスタジオ情報をお届けします♪

☆ そのトウシューズ、どうやって慣らす?

皆様こんにちは!牧阿佐美バレヱ団橘バレヱ学校公認「MAISON DE BALLET Minami-Aoyama(メゾン・ドゥ・バレエ南青山)」事務局、藤井です。

以前のブログ記事で、トウシューズを履く前の下準備について書いたことがありました。塩澤奈々先生の自立するポアント、サスガでしたよね!

mbma.hateblo.jp先週たまたま、複数の生徒さんが新しいトウシューズ(ポアント)を下ろして持って来られ、「まだ硬いんです~><」と、グイグイグニグニ、あの手この手で柔らかくしていたのですが、皆さまはどんな方法でポアントを慣らしますか?というか、ポアントを慣らさなければならない理由って何でしょう???

<ポアントを慣らす理由>
全身で表現をするダンサーは、オン・ポアントで強く立ちながらも、まるで何も履いていないかのように自在に足先までを使えなければなりません。そのためには、靴もできるだけ足の形状に沿っていること、そして床を感じられることが必要(見た目も美しいし、踊りやすい)です。

でも買ったばかりのポアント、まずもって足底の部分(シャンクとソール)が硬くて足裏に馴染みませんよね。足裏はアーチを描いているのに、ポアントの方はカマボコ板のようにまっすぐでは靴との一体感は望めません。そこで、これを足裏のアーチにできるだけフィットするように調整していく必要があります。

どこを柔らかくするかは個人差がありますが、心して柔らかくしないとなかなか柔らかくならないのは、「土踏まずの踵に近いあたり」と、「ドゥミ・ポアントを通る部分」でしょう。

さらに、下半分を覆っている部分(ボックス)の柔らかさや甲側の長さ(ヴァンプ)も立ちやすさに影響するため、購入したポアントによっては工夫も必要となります。

その他、どこかが当たって痛い、サイドや踵の深さが合わない、音がうるさい、リボンが食い込んでツライ、など、靴との相性は十人十色ですので、自分が快適に踊れる状態になるまで様々な下準備をするわけです。

<ポアントを慣らす方法>
それでは、どうすればよいかですが、よく行われる方法をご紹介しますね(リボンやゴムはついている前提でお話しします)。

☆ 足底部分(シャンクとソール)の調整
手で曲げたり、バーや階段の角に曲げたい部分を押し付けて馴染ませていくなどします(急激にやると傷んで折れてしまい、一度も履かずに無駄にするなんていう悲しい事態を招きかねません)。

「土踏まずの踵に近いあたり」については、中敷きの硬い部分(シャンク/インソール)をカットしてしまったり、最初からカットされている3/4シャンクといった製品もあります(フルシャンクだと踵に当たって痛い場合もあるようです)。内側の中敷きを一枚めくって、しなりやすいようカッターで横向きに傷つけたりもします。どちらにしても、かなり日曜大工的というか、工具など使うので怪我をしないように気を付けてください!⚠

全体があまりにも柔らかいと、脚・足裏の筋力によっては(いわゆる、「ポアントに立たせてもらっている」場合)フニャっと落ちて立てなくなったりします(逆に、もともと甲が出る人は出すぎてしまい危険な場合もあります)ので、作業はどうか慎重に…。

☆ 甲側の覆われている部分(ボックス)の調整
ボックスが硬くて(特に外反母趾などにより)当たると痛い場合は、ボックス全体を指でフニャフニャと押したり、上から踵で踏んづけたり、ヤカンなどの蒸気を当てて糊を緩めたりします。ヴァンプが長すぎて甲が出ない、逆に短くて、または幅が開きすぎていて甲が出すぎる、という場合はヴァンプの部分を少し切ったり、糸でかがって締めたりします。

☆ トウの立つ部分(プラットフォーム)の加工
サテンで覆われているプラットフォームはすぐに剥がれてしまい、滑る原因にもなって危ないので、ここをレース糸でかがったり、または既製のスウェードやレースのキャップを貼り付けて保護したりします。もしもサテンが剥がれてきてしまったら思い切ってカットしてしまって大丈夫です。

また、パドブレなどしたときにカツカツ音がうるさい場合は、プラットフォームの部分を硬いコンクリートなどに打ち付けたり(やりすぎると早く潰れる原因になるのでほどほどに)、上記の方法で何か貼ると緩和されます。

プラットフォームがすぐに潰れてしまう、という方は、下ろす前にハードナー(専用のもののほか、ニスや瞬間協力接着剤などでも)で固めておくと長持ちするようですよ(が、よくよく乾燥してから履き始めてくださいね!レッスン後にポアントを脱ごうとして、タイツがつま先部分に貼り付きビヨ~ンとなっている現場に遭遇したことがあります。。。。笑)

☆ サイドや踵の高さが合わない場合
布の高さがありすぎて合わない場合は、合う高さになるようつまんでかがってしまいます。これだけの労力でもフィット感は結構変わります。

☆ リボンの加工
アキレス腱にリボンが当たって痛い場合は、当たる部分だけゴムに差し替えるか、もともとそのようにできているゴムも販売されているので、そういうものを利用すると良いようですよ!

☆ 滑り防止
ポアントが滑りやすい場合は、松やにを付けても良いですが、ソールの部分をカッターや金ブラシで傷つける方法もあります(おろし金を使うという人もいますが、、、それでまた大根をおろすのは気が退けるので、ポアント用を用意することになりますかね。。。^^;)

また、タイツが滑ってポアントが脱げてしまう、という場合は、タイツの踵とアキレス腱の間ぐらいの部分にちょっと松やにを付けてからポアントを履くと脱げ防止になります。あと、甲にゴムを付けているのに脱げる方は、ゴムが緩すぎる場合があるので「少しきつめ」ぐらいが丁度良いですよ!

以上、ポアントを下ろしたときの慣らし方についてまとめてみましたが、メゾンの生徒さんにはある裏ワザがあるんです。。。

それは、、、、

「先生に一度足を通していただく」という、とってもズルい方法です(笑)
ズルいというか、「なかなか柔らかくならないんですよね~。どうすればいいんでしょう?」なんて聞いたりすると、親切な先生方は「ちょっと貸して!」といって履いてくださったり、角に押し付けて柔らかくするのを手伝ってくださったり、という経緯なのですが、さすがプロ。これが効果テキメンで、新しいポアントを先生に差し出している姿をチラホラ見かけます^^

写真は、先日笠井裕子先生がある生徒さんのポアントを慣らしてくださっていた様子。細~いのに本当に強い足です!!!

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とても硬かったソールにアーチができました♪

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ただし、基本は上にまとめた方法でご自身で。お忙しい先生方に甘えすぎないようにお願いいたします☆ 

なおメゾンには、ポアントの履き方や慣らし方から教えてくれるクラスもあります。

mbma.jpその他、段階を追って沢山のクラスがありますので、レベル感に迷われる場合はお問合せ下さい☆

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皆さまのご来館を心よりお待ち申し上げております。

 

MBMA事務局(スタジオWebサイト:http://mbma.jp/